芸艸堂について

芸艸堂(うんそうどう)は明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業しました。
日本で唯一の手摺木版本を刊行する出版社であり、その技術を活用してさまざまな美術書・工芸品を制作しております。

社名の由来

「芸艸堂」の名は富岡鉄斎の命名によります。「芸艸(うんそう)」とは、ミカン科の多年草で、漢名は「芸香草(うんこうそう)」といい、南ヨーロッパでは「Wijnruit(ヘンルーダ)」という名前で薬用・観賞用に栽培されています。昔から書籍を害虫から守る香草として使われてきました。

芸艸堂の歴史

明治24(1891)年
創業者山田直三郎は老舗書店の田中文求堂より独立し、寺町二条に「山田芸艸堂」の名で図案図譜の出版業を始める。
明治39(1906)年
直三郎の兄弟・本田市次郎と金之助が営む「本田雲錦堂」と合併し「合名会社芸艸堂」を創立する。
大正7(1918)年
東京文京区湯島に東京店を開店。
昭和28(1953)年
株式会社に組織変更する。
平成3(1991)年
百周年を迎える

彫り

江戸時代の浮世絵版画の技術と同じ方法で木版画は制作されます。まず、まず板に墨線を彫り、その後色板を彫ります。熟練した職人が一枚づつ彫り上げます。

摺り

全体の色調のバランスを取りながら100枚を同じ調子で摺り上げるのが摺師の技です。

木版画のしごと

北斎、広重といった世界で愛される浮世絵をはじめ、新版画・笠松紫浪のほか若冲や雪佳など、所蔵版木を再摺りした作品など多数を制作。
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オリジナル和文具

芸艸堂所蔵の図案をアレンジし、現代の用途にあった上質な文具を制作・販売。
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本のしごと

明治期の木版摺図案集をはじめ日本美術・工芸・写真など多岐にわたる書籍を刊行。
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