素晴らしき遊び”すごろく”の魅力！

日本の絵すごろくは、江戸時代の木版錦絵の隆盛と共に大きな華が開きました。広重・北斎・国周等の絵師たちもすごろく錦絵の制作に参画し、卓越したデザインと構成に基づく作品を生み出してきました。すごろくの画面は多種多様で、そこに描かれた「上り」に到るコマ絵を通して、人生の浮沈を感得できるよう創意工夫がされています。
日本一のすごろくコレクターとして有名な著者が、江戸・明治～昭和のコレクションの優品を公開し、日本のすごろくの歴史や魅力を縦横に語ります。すごろくは浮世絵美術品として愛好家も急増し、文化風俗史上の史料価値が再認識されています。待望久しい本書は、多くの読者の期待に応える一書です。