百々世草
No.15 牧童
27,500円(税込)
多色木版摺
越前和紙
30.0×45.0cm
日本製
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自然美と共鳴する和の美
神坂雪佳 (1866~1942)
京都に生まれ、本名は吉隆。四条派の鈴木瑞彦に師事し、のち岸光景の門に入り図案を学びます。光悦光琳派の画家であり、漆器や染織など工芸作品の原図制作や室内装飾を手掛け、多数の図案集を刊行しました。
雪佳は欧州を歴訪してアールヌーヴォーの形式を取り入れるなどした作風は独自の境地を拓く者として、欧米で熱い賛美を浴びました。また、わが国の近代工芸に曙光を与え、その後の発展に大きく貢献。その作品は今日もなお、とりわけ欧米で高く評価され、「ル・モンド・エルメス」38号の表紙と巻頭12ページを飾っています。雪佳の作品には現代の一流ブランドさえ魅了する斬新な意匠美の世界が、今も変わることなく息づいています。
ご紹介する作品は1909-10年に芸艸堂から出版された画集『百々世草』より、当時の版木を使い、現代の摺師が一枚づつ摺り上げた後摺版木版画です。